【アメリカ横断】キャデラックランチ
ホワイトサンズを訪れた後は、ひたすら移動。
もともとホワイトサンズだけが大きくルートから外れていたこともあって、次に立ち寄ったところまで600km、8時間以上運転しないと行けなかった。
しばらく何もない真っ直ぐな道を北上して、とりえずサンタ・ローザという街を目指す。
サンタ・ローザまではハイウェイとかがないので片側一車線の一般道を走る。
交通量はめちゃめちゃ少なくて基本真っ直ぐなので走りやすい道だった。スピードも出せる。
向こう側から気球が出てきそうな風景。
あの目の検査のやつ。
地平線までまっすぐだ
ガソスタに立ち寄ると始まる恒例のガラス清掃。
田舎道を走っていると、フロントガラスとか車の前面に大小様々な虫がめちゃくちゃぶつかってくる。
だから、こまめに掃除しておかないとこびりついて視界が悪くなる・・・
アメリカのガソスタにはガラス掃除用の道具が常備してあるので、それで掃除する。
サンタ・ローザからはインターステートで東へ向かう。
そして、8時間以上運転してたどり着いたのがキャデラックランチという場所。
横断開始5日目にしてようやくアメリカの真ん中らへんに!!
砂漠ばっかだった周りの風景も、徐々に緑が多くなったり、ビルが多くなってきたり変わり始めている。
キャデラックランチ
キャデラックランチは、カウボーイの街として有名なテキサス州アマリロにある観光名所。
どんな場所かというと、簡単に言えば土にキャデラック(アメ車)が突き刺さっている。そんな場所。
それだけ?って思うかもしれないけど、何台ものキャデラックが等間隔で一列に突き刺さってて、スプレー缶でめちゃくちゃ塗装がされている。アート作品と捉えることもできる。
日本ではマイナーな場所だけど、現地では有名みたい。
すぐそばをHistoric Route 66とインターステートが通る。
道路沿いにあって、駐車場もなく車は路駐スタイルなんだけど観光バスも止まったりしていた。
入り口はこんな感じ。
アメリカにしては狭め笑
入り口を入るとまっすぐ道が続いてる。
両サイドは畑。
キャデラックランチはこの畑の中にある。
ちょっと歩くと
見えてきた!
なんか突き刺さってる!
これがキャデラックランチの全貌。
ここにいた人のほとんどがスプレー缶を持っていてキャデラックに落書きしてた。落書きは勝手にしちゃいけないイメージがあるけど、どうやらここでの落書きは公認らしい。
ほとんどの観光客がペイントするから、行くタイミングによって車の色が違うらしい。
その代わりスプレー缶のゴミが大量に落っこってた。
これはちょっと萎える。
埋まってるし。
なんか道みたいなのできてるし。
落書きするのはいいけど、ゴミは持ち帰りましょうね。笑
車だけじゃなくて地面にもがっつりペイントありました笑
これを作った人の頭はどんなになってるんだろう。
日本人じゃ絶対に思いつかない。
この色、この光景はこの時にしか見られないから人が集まるのか?
これがアートなのか?
作者はこうなることを考えて作ったのか?
素人にはわからないですね。笑
アマリロ
テキサス州にあるアマリロ。
アマリロはカウボーイの街として有名。1887年に鉄道建設とともに町が発達して、肉牛の積み出し地となり、天然ガスと石油の発見により発達した。また、現在ではヘリコプター製造の拠点になっていて、あのボーイングなどの工場があり、オスプレイの最終組立も行われているらしい。かつてはヘリウムの生産が行われていた。
そんなアマリロの主要産業は畜産で、アメリカ合衆国内の牛肉の生産量のおよそ1/4が生産されているらしい。
泊まったRVパークではカウボーイの親子?がお出迎え。
管理事務所では愉快なおじさんたちが。
西陽がいい感じに当たってる。
RVパークはこんな感じに、それぞれの土地のイメージにあわせて作られている。
それぞれの特色があるのでこれだったら長いロードトリップも飽きないかも。
空が広い。
周りは牧場?だらけでした。
ちょっと臭かった笑
アメリカの交通
アメリカの田舎道の制限速度は、場所によって違うけど時速50マイル(80キロ)とかで、街の周辺とかになると35マイルとか40マイル(55~65キロ)になってて、交通はとてもスムーズで合理的だった。
道もしっかりしてて路面が荒れ荒れなんてことはなかったのでスピード出してても快適に運転できた。
さすが車社会だなぁと。
あと、片側一車線の道でも基本的に追い越しできる。
アメリカの道路のセンターラインは黄色の線が2本引かれてる。
実線のところは追い越し不可。
破線は追い越し可を意味している。
上の写真の場合は、どっちも追い越し不可。
交差点やカーブなどで先の状況がわかりずらいところでは追い越し不可。
起伏のあるところは、登りが追い越し不可で下りは追い越し可といった具合に、とても合理的な規制だった。
あと信号は基本的に都市部にしかなくて、田舎の交差点は全方向一時停止の標識があるだけみたいな。
他にも、赤信号でも右折はできる(例外もある)、一般車は踏切で一時停止しなくていい、もうすぐ一時停止の標識あるよーって標識の存在など、日本にも取り入れてほしいシステムがいっぱいあった。
アメリカについていきなり運転なので慣れるまで時間は必要だけど、慣れればすごく快適。
アメリカの交通システムはものすごい発達している。
【アメリカ横断記】ホワイトサンズ
久しぶりの投稿となってしまいました。
あけましておめでとうございます。
昨年の続き。
さて、
広大なキャニオンたちに別れを告げて、次に向かったのがホワイトサンズ。
その名の通り、白い砂の砂丘。
グランドキャニオンとかからは結構離れていて、車だと10時間くらい走らせないといけないくらい。
同じ日にハシゴするのはきつい。
アクセスは非常に悪い。
グランドキャニオンとかと比べるとマイナーな観光地。
だけど個人的にはここが一番感動した。
ホワイトサンズとは
例のごとく入場料を取られる。1人5ドル。
ホワイトサンズの広さは、およそ581㎡。東京都の4分の1くらい。
東京ドームじゃないよ、東京都だよ。
と言っても、この面積全てが白い砂漠というわけではない。
入口のゲートから10分くらいはただの草原?のなかを走る。
さすがアメリカ。この時点で日本とはスケールが違う。笑
しばらくこんな感じの道を走ると、あたり一面真っ白になる。
白い砂の正体は、アラバスターという石膏らしい。
白い!!!
草原を抜けると、そこには真っ白な世界が広がっていた。
白い!!
白すぎる・・・
こんな真っ白な世界はゲレンデでしか経験したことないから、灼熱の中の真っ白は変な感じ。(砂漠なので気温40℃くらいありますまじで)
砂の照り返しがすごいのでサングラスないと目がやられそう。
こんな真っ白な世界がどこまでも続いている。
ちっちゃく見えるのは一緒に行った人たち。
広大さが伝わるだろうか。
砂漠の中には、一本道が通ってて、車で通行できる。
道の途中に何ヶ所か車が止めれるようなスペースがあって、
柵とかがないので、自由に砂漠に入ることができる。
こんな感じ。
けど、あんまり道から離れすぎると目印になるものがないからまじで方向感覚無くして出れなくなりそう笑
思わず裸足で走ってしまった笑
広すぎて気づいたら結構遠くまで行ってたっぽい。
他にもRVについてたボード?を持ち出して、山の上から滑ったりして遊んだ。
草が生えてた。
空の青
草の緑
砂の白
コントラストがいい。
縦列駐車すんな的な看板。
砂はめちゃくちゃサラサラしてて裸足で歩くと気持ちいい。
表面は暑いけど、砂をちょっと掘るとひんやりした砂が出てくるのでそこに足を突っ込むとめちゃくちゃ気持ちよかった。
真夏の焼けた砂浜とはまたちょっと違った感じ。
マジックアワー
辺りに遮るものがないため、めちゃくちゃ綺麗なマジックアワーを見ることができた。
マジックアワー好きな自分にとっては最高の時間。
シルエットが絵になる。
ちなみに8月のホワイトサンズ周辺の日没は20時前後。相変わらず日が沈むのが遅い。
一番よかった
空の青い色が好きな自分にとって、ホワイトサンズの光景はアメリカ横断の旅を通して一番よかった。
空の青と白い砂のコントラストには
「すげぇ」
としか言えなかった。
ちなみに自分たちは次の予定が詰まってたので途中で引き返したけど、最深部まで行くともっと広い場所があったみたい。
そこ行きたかったなぁ
ルート的にかなり逸れた場所にあったけど、それでも行ってよかったと思う。
こんな絶景、もっと有名になってもいいはずなのに・・・
参考までに
この動画を見れば、ホワイトサンズの素晴らしさが伝わるかと思います笑
【アメリカ横断記】アンテロープキャニオン
次もキャニオンです。
アリゾナのページという町の近くにあるアンテロープキャニオン。
このアンテロプキャニオンは、グランドキャニオンと同じコロラド台地にある。
名前は聞いたことなくても、写真を見たことある人は多いはず。
グランドキャニオンからは車で3時間くらい。
比較的近いため、グランドキャニオンまで行くならアンテロープキャニオンもセットでいくのがおすすめ。
これを目印にしていくといい。
アンテロープキャニオンも、グランドキャニオンと同じように、長い年月をかけ、水が大地の柔らかい砂岩を侵食してできた地形。
ここではキャニオンの中に入ることができて、間近で地層を見ることが出来るし実際に触ることも出来る。
アンテロープキャニオンはツアーに参加しないといく事ができない。
ツアーでは約2時間くらい歩き回ることになる。
空気も乾燥しているから喉がめちゃくちゃ乾く。ツアーの最初と最後に500mlの水を貰えた。
ナバホ族
いわゆるイデンィアン。
アンテロープキャニオンがあるこの場所は、アメリカの先住民族であるナバホ族の聖地とされている。ナバホ族はアリゾナ、ニューメキシコ、ユタの3州にまたがる約7万平方キロの場所に現在約20万人が住み、自治政府と議会を持っている。
アンテロープキャニオンの管理運営はナバホ族によって行われ、ツアーも全て彼らが行なっている。そのため、アンテロープキャニオンは、彼らにとってとても大きな観光資源となっている。
UpperとLower
アンテロープキャニオンには、UpperとLowerの二つがある。
Upperはジープみたいなので入り口まで移動して、そこから徒歩で中に入っていく。階段とかがないため歩きやすく、こっちの方が人気があるらしい。
Lowreは、徒歩で入り口まで向かう。灼熱の中10分くらい歩くと入口に着き、そこから階段を下って中に入っていく。中に入ってもアップダウンがあり、はしごみたいな階段もあった。かなり狭いため歩くのが大変だった。
事前に調べるとLowreのほうがおすすめという情報が多く、自分たちはLowreの方に参加した。
Lowreのツアーの受付。そしてツアーの待機場でもある。
ツアー会社は2つあったけど、どっちもあまり変わらないらしい。
日差しが強いのでみんな日陰に入っている。
Lowerのツアーはこの場所から入り口まで徒歩で移動する。
10人くらいが一つのグループになって回る。
一番左の人がナバホ族のガイドの人。
右の四人は確かオランダとかそこらへんの国のファミリー。
アンテロープキャニオンがどうやって出来たかとか、キャニオン内での注意事項を説明してくれた。もちろん英語で。
砂漠がめちゃくちゃ広い。
どこまでも続いているように思える。
キャニオンの入口。
ここでも15分くらい待った。
この先に階段があって、10mくらい降りて中に入っていく。
ナバホの人が、iPhoneでインスタ映えする写真の撮り方を教えてくれた。
フィルター?でクロームを選択するらしい。
アンドロイド+一眼の自分には全く関係ない話。
Lowerのキャニオンはとても狭く、人一人通るのがやっとのところもある。
そしてこんな感じで階段が至る所にあるので、かなり体力をつかう。
中はめちゃめちゃ混んでいる。
階段とか狭いところがボトルネックになっていて、階段周辺は詰まりがち。
狭い空間にめちゃくちゃ人がいるので、熱気とか声がすごい。
それぞれが想い想いに写真を撮っているのでなかなか進まない。
岩のかたちが何かに見えるポイントがいくつもあり、その度にガイドの人に写真撮れって言われる。
これは女の人が横を向いてる風に見えるやつ。
これはイーグルの頭。
これはおっさんがなんかを吐き出してるように見える。
他にもたくさんあったけど、それは自分の目で見ましょう!!笑
「この白くなってるのはこういう成分が含まれてるからだー」とかも説明してくれたが忘れてしまった。
なんだっけ。
中の写真ははっきりいってどれもおんなじ感じになってしまう。
同じような光景が続くため、ツアーも途中で飽きてしまう。
ツアーの最後は、こんな感じの地面の割れ目から出てくる。
出口も結構狭くて、色々ものをぶつけた気がする。
ここからツアーの受付があるとこまで歩いて移動してツアーは終了する。
そこでキンキンに冷えたペットボトルの水をもらえた。
観光とはいえ、結構な運動量だし空気も乾燥+とても暑いので、水分は各自で持ってくことをかなりお勧めしたい。
もらった水だけでは不十分かもしれない。
ツアーは終始英語だが、観光地でガイドも観光客慣れしてるため、わかりやすい英語で説明してくれて話してることの八割くらいは理解できた(と思う)。中には「キヲツケテーキヲツケテ」とか「ユックリー」とか、ものすごいカタコトだけど日本語が話せる人もいた。他の国の言葉でもなんかいってた。
アンテロープキャ二オンやグランドキャニオンは、自然の力を感じさせられる場所だった。水の力ってすごい。
また、ここら辺は基本的に乾燥がすごいので水分は持っていくべき。
日差しも強いので、サングラスや帽子もあったほうがいいと思う。
あと、Lowerへいくなら動きやすく汚れてもいい服装で!
案外これ重要。
現地で飛び込みでもいけるらしいけど、ツアーの予約もネットでしてからいったほうがいいと思う。
時間帯によっては、陽の角度とかの問題であまりいい写真が撮れないかもしれないので事前に調べたほうがいいかと思う。
陽が長いからなのか、アメリカでは時間がとてもユックリ流れている気がした。
ただし時差には気をつけなはれや!!!